懐かしい、いしいひさいちの「プロ野球を10倍楽しく見る方法」のあがき

プロ野球の黄金時代!の江本孟紀の本の映画化だけど構成は本とは全く違う。当時「がんばれタブチくん」の漫画を描いていたいしいひさいちの描いたキャラが登場する「プロ野球を10倍楽しく見る方法」というこの映画は、まるで昔の野球カードをひっくり返しているようなノスタルジックな気分にさせてくれる。メジャーリーグの変なプレーや見事な好プレーを集めた映像から始まって、日本プロ野球の裏話や伝説の瞬間まで、これぞ野球ファンのための宝箱だ。

第一幕は、まるで友達とビールを片手にバーベキューしながら話しているかのような軽快さで、アメリカ野球のおもしろおかしいハプニングを紹介。打者が変な体勢でヒットを打ったり、ピッチャーが自分でも何をしたのか分からないようなプレーで笑いを誘うんだ。

次に、プロ野球ニュースのもじりで、ちょっとしたお茶目な裏話を聞ける。セントラル・リーグのキャンプの様子や、昔ながらの野球仲間の再会なんかが、まるで古い友人からの手紙を読んでいるみたい。

そして、心温まる話もある。ヤクルトの新人ピッチャーの奮闘や、マイクをつけた選手たちのリアルな会話を通じて、野球の舞台裏が垣間見える。これはもう、野球ファンなら誰でもドキドキする内容だよ。

「怒りのダイヤモンド」ってセクションでは、乱闘や審判への抗議シーンを集めていて、ゲームのヒートアップした瞬間をリアルに味わえる。まるで、自分もベンチの一員になったような気分になるんだ。

エモトのしゃべくり人生では、あの独特な解説でお馴染みのエモトのエピソードを楽しめる。彼のユーモアと野球愛がギュッと詰まっていて、聞いているだけで元気が出てくる。

そして、リリーフエース・サイトーがスポーツ新聞の一面を飾るために奮闘する話や、80年代のプロ野球の名シーンを振り返るセクションは、まさに心のビタミン。過去の栄光を懐かしみつつ、野球の不朽の魅力を再確認できる。

この映画を観たら、野球のことがもっと好きになること間違いなし。初心者から熱狂的ファンまで、全員が笑ったり、感動したり、そして何より野球という素晴らしいゲームを新たな視点から楽しめるようになるよ。まるで、古い友達との再会のような、あたたかくて、時には笑えて、時には心が熱くなるような時間を、この映画はくれるんだ。

この映画、ただの野球映画と思っちゃダメだ。まるで時代を超えた友達とダイヤモンドで遊ぶような、そんな体験をくれるんだから。野球っていうのは、ただのスポーツじゃなくて、人生そのもの。勝ち負けだけじゃなく、そこに込められた想いや、一生懸命になる姿が、なんとも言えず胸を打つんだよね。

例えば、マイクをつけた選手たちのセクションでは、試合中のリアルな声が聞けるわけ。これがまた面白くてね、彼らがどんなに一生懸命に、時には冗談を言い合いながらも、真剣にゲームに取り組んでいるかが伝わってくる。まるで、自分もその輪の中に入っちゃったみたい。

そして、時にはゲームがヒートアップして乱闘になるシーンもあるけど、それもまた野球の醍醐味。情熱がぶつかり合う瞬間だよね。その後の選手たちの仲直りの姿は、なんだか人間ドラマを見ているようで、野球の奥深さを感じさせてくれる。

エモトのしゃべくり人生の部分なんかは、まさに爆笑必至。彼のユニークな解説が、野球の楽しさを再発見させてくれる。それに、野球っていうのは、こういう個性的なキャラクターも魅力の一つだよね。

そして、過去の名シーンに心温まる物語、それにちょっとした裏話まで、この映画は野球の全てをギュッと詰め込んでいる。野球ファンならずとも、この映画を観れば、誰でもその魅力に引き込まれるはず。まるで、野球の神様が「これが本当の野球だ!」って教えてくれるみたい。

3年後に第2弾も映画になってた。第2弾では中畑清が弾けたキャラになって登場していたと記憶してるな。

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