子供の頃のことはもう思い出せないけど最初のご主人にはあまりいい印象がないの。
だから人間はいまでもとても苦手。。。。
そのあと捨てられて施設に入ってるときに次のご主人となる人にもらわれたの。
とても聡明そうなおばあさん。
そのおばあさんが飼っていた前の黒い犬がララって言っていたので私にも同じララという名前を付けた。
先代のララの写真
ところがある日、私がそのおばあさんの元を逃げて捕まらなくなったから、おばあさんは寂しくなって別の新しい子を迎えた。
名前は忘れちゃったけど、たしか人間がチワワって呼ぶ子だったわ。
おばあさんがその子の散歩に行くときにはいつも一緒についていってた。もちろん捕まらない距離を保ってね。
けれどもある日おばあさんは体を悪くして家を離れてしまった。
チワワの子はおばあさんの姪御さんにもらわれたらしいけど捕まらない私はそのまま。
誰とも触れず本当に一匹で過ごすことになった。
そしておばあさんはそのまま帰ってくることなく亡くなったと後で聞いた。
おばあさんは私のこと良く思ってなかったみたいだけどいなくなると本当にさみしかった。
それでも一匹でいることにじきに慣れていった。だってそれまでもそうだったから。
雨の日は誰もいない玄関で寝て晴れの日は林の中で地面を掘って寝床を作って一人で寝るようになった。
そしてご飯だけは年配のおじさんが定期的に玄関に置いてくれてた。
施設にはいったおばあさんが生前お願いしてくれてたみたい。
それでも私は誰にも心を許す気は全くなかった。何をされるか分からないから。そしてもう施設に戻るのは絶対嫌だったから。
そしてある日近所に子犬がやってきた。私と同じ白黒の毛をした男の子。
そのご主人は昔おばあさんと何度かお話してるのを見かけた男のヒトだ。
昔子供を生んだことを思い出す。
たぶんつづく
ララちゃん、経産犬だったのね
結構なお年ですからねー。